katazome

home > katazome

katazome

型染めとは

型染めは日本の伝統的な染色技法で、型紙を使い布地の上に防染糊を置き染め抜くという手法です。
歴史は古く鎌倉時代に始まり、室町時代以降には武士の衣類、また浴衣などにみられる「小紋」が一般的です。
型染めの工程は非常に多く存在します。図案を考える、型紙を彫る技、糊を置く技、染める技。
それぞれが高度な技を要求され、分業制で技師がおりました。また型染めは型を用いるので、量産ができる利点があり、当時一般庶民の衣類に使われ発展していきました。

また日本で発達した理由としては、糊の原料が糯米・ヌカ・塩であること。これは米作り日本では良質な糯米とヌカが得られました。
そして型紙。何枚もの和紙(楮[こうぞ]や三椏[みつまた])を柿渋で塗り重ねて出来上がる渋紙が作られたということ。さらに日本の気候風土(適度な気温と湿度)です。
日本の環境、自然そのものが、型染め技法を生み、歴史を支えたのです。

katazome

型染めの工程

1. 草稿

染色を始める前に、デザインを考えることが大切です。
染色のデザインをする場合、形や色を簡潔に整理してゆくことが技法上要求され、それが染色のデザインの面白さにつながります。
コンセプトに基づいて、原寸大の大きさで下絵を完成させます。

soukou

2. 型彫り

用意した型紙に、下絵を写し取ります。カッターナイフなどで、染めない部分を切り抜き、染める部分を彫り残していきます。
型紙は、美濃紙を重ね貼り合わせ柿渋をぬり、防水加工したものです。

katabori

3. 糊置き

染色する布を平らな板の上に固定させ、その上に型紙を重ねる。その後、切り抜いた部分を防染するため、糊を型紙全体に置いていきます。
糊置きには、駒ベラを使って、均一の厚さになるようによくならしていきます。
糊は、糯粉(もちこ)と小紋糠(こもんぬか)に塩、消石灰を加えて作ります。
粘度があり防染力の強いものが要求されます。糊置きが完了すれば、布から型紙をはずします。
型染めでは、型紙を彫ったとき、彫り残した部分がバラバラにならないようにお互いを線でつなぎますが、この段階で、この線を糊で消す作業を行います。(これを「つり消し」とよびます。)

4. 地入れ

一旦乾燥した糊が裏面から地入液を引くことにより、再び乾燥する際、布に糊がしっかりと食い込み、染める際、染液が糊の下に滲(にじ)むのを防ぎ、また、染料の布への浸透をゆるやかにして染めむらを防ぎます。
地入液としては、大豆を搾った豆汁を使用します。

5. 染色

乾燥させた後、糊のないところへ着色(染料を塗る)をしていきます。

6. 蒸し

染料を布に定着させるため、蒸し器に入れ、100度の蒸気で1時間半ほど蒸します。
蒸し器としては、本来は、杉や檜の木で作られたものを使用します。染料が繊維に浸透し発色します。

7. 水洗い

染料を定着させた後、よく水洗いをし、糊を洗い落とします。